20 今年の総括

今年も終わり。といっても実際仕事や学校は年度で動いているわけだし、しかも新入社員だから丸一年会社にもいないが、世の流れに便乗して何となく仕事も一年お疲れモード。12月は本当に繁忙期になって(ただし個人的に)、締め切りに終われ休日も一人オフィスて朝から晩まで仕事の日も。
そして代休も全部使えず今日28日だけ辛うじてお休みという運び。
なんとなく社会人になって、もう9ヶ月くらい経つのかと思うと、本当に速いなぁと。そして定番
、歳とるともっと速いぞ、というのも何回も聞いているので、それも本当なのだろう。

今年一年を振り返ると、ちょうど一年前は修論の末期で、いつも学校で何かしらやっていた。その頃の自分と比べると今の自分は本当に成長したなって思う!とか言うわけないじゃん。
生きていくことは汚れていくことです。
生きていくことは汚れていくことです。
大切なことだから2回言いました。吉行淳之介がエッセイで書いていた。大人になって急に気付き、これを糾弾する人を見ると、何十年も生きてきておいて、何を今更、と思うと。
サラリーマンになると思っていた以上に余裕がなくなり、ゆっくり本を読む時間もない。世の中の人たちは本当に必要かと思うくらいシビアに仕事をしている。結局施主のほとんどは自己満足と金額とのクロスポイントで建物を建てる。そんな現実を見ていると、学生の頃の建築って本当に何だったのか、とか、そもそも世にないものを学んでいたような気さえして来る。何か分けのわからないマナー(世の中には本当にくだらないマナーがあることも知った。)みたいな物を身につけたり、本当に生理的に無理な人と会話しなければいけなくもなる。
そういうことを知っていくこと、そしてそれで仕事がスムーズになることを成長とは言わないし、個人的には今この感覚、まだ学生のようなこの感覚がいとおしくってたまんない。
新入社員にして、もうすでに社会なんて結局こんなもんだな。と、期待の下方修正が起こらなかったことがせめてもの救いです。
あ、誤解のないように言っておくと、仕事なんかまだまだわかんないことだらけだし、会社では常にチワワのごとくふるえています。

でもね、これが現実なら、そんななかで必死に色々やっている人間達ってのはとってもかわいいもんだな、ともおもうのです。全部ひっくるめて世の中を肯定するとまた別の見え方もあるかもしれない。あまり細かいところを見てはいかん。どうもテレビを近くで見すぎて三原色の集まりしか見えなくて、離れてみたらめっちゃ面白い番組だった、的な。

ほらまた収束しないよ・・。こんな感じで悶々としております。今日も、あしたも、これから先もずっとこうでしょう。

そんな私をやさしく見守ってくださる皆様、今年1年本当にありがとうございました。
2011年の目標は、微分方程式を解けるようになることです。本気です。